しかし、公認会計士になるには試験に合格後、さらに「業務補助等」「実務補習」「修了考査」「登録」の4つのステップがあります。
公認会計士になるための5つのステップ
公認会計士試験に合格するだけでは公認会計士になることはできません。
公認会計士になるためには、公認会計士試験を含めた次の5つのステップをすべてクリアすることが必要があります。
公認会計士試験
公認会計士になるための最初のステップは、公認会計士試験に合格することです。
公認会計士試験は毎年実施され、マークシート方式の短答式試験と記述方式の論文式試験の2つから成ります。
短答式試験に合格した人だけが論文式試験に進むことができ、論文式試験に合格すれば晴れて公認会計士試験の合格者となります。
業務補助等を行う
公認会計士になるための2つめステップは、2年以上に渡って「業務補助等」を行うことです。
この業務補助等は、「公認会計士や監査法人を補助すること(業務補助)」または「財務に関する監査、分析その他の実務に従事すること(実務従事)」をいいます。
業務補助自体は公認会計士試験の前に行っていてもよいのですが、ほとんどの人が合格後、監査法人に就職するという形で行います。
実務補習を受ける
3つめのステップは、実務補習を受けることです。
公認会計士試験に合格した後、一定期間(1~3年)をかけて実務補習所というところに通い、実務補習を受ける必要があります。
実務補習は、日本公認会計士協会が主催する講義を受講する形式で行われ、実務を行ううえで必要となる会計・監査に関する知識を習得することを目的としており、評価方法として単位制を採用しています。
終了考査に合格する
ステップの4つめは、終了考査に合格することです。
修了考査は実務補習で必要な単位数を取得した人のみが受験することのできる試験で、この試験に合格して初めて公認会計士の資格を取得することができます。
公認会計士として登録する
公認会計士の資格を習得後、公認会計士としての登録手続を完了すれば、念願の公認会計士になることができます。
登録手続は必要書類を所定の機関へ提出(登録申請)することにより行われ、通常1~2ヶ月程度で完了します。