独学で公認会計士試験に合格することは不可能ではありませんが、極めて困難です。
その原因は、試験の難易度の高さや劣悪な学習環境に加え、公認会計士試験そのものの特殊性にあります。
公認会計士試験を目指すならば、素直に専門学校等似通うことをお勧めします。
何故、独学は困難なのか
正直に言えば、公認会計士試験を独学ですることは、ほぼ無理に近いというのが実際のとこです。
何故、このように言えるかというと、それは次のような事情があるからです。
試験の難易度が高い
公認会計士試験の難易度は司法試験、医師試験などと並んで非常に高く、三大国家試験とよばれることもあるほどです。
しかも、公認会計士試験は専門性が高いため、初学者の人にとっては専門用語やその学問に対してイメージがつきにくい点があります。
この様なこともあって、公認会計士の試験科目は参考書を読んでも理解出来ない可能性が高いのです。
また、独学で行う場合は情報収集を自分で行わなければなりません。
例えば、法改正が行われたときの影響も自分で分析しなければならず、情報収集を怠ってしまった場合は、ほかの受験者に大きく水をあけられてしまいます。
独学の環境が劣悪
元々、公認会計士試験は、独学で合格をめざす人が少ないということもあり、他の資格試験に比べると独学用の市販のテキストの数が多くありません。
例えば、同じ会計系資格である日商簿記関連のテキスト・問題集は非常に充実しており良質な教材も多いので、中身を確認しながら自分に合ったテキストを選択し利用することができるますが、公認会計士試験に関しては、市販のテキストや問題集が少ないため、独学者が使用すべき教材が限られてしまい選択肢がほとんどないのです。
しかも、論文式試験や選択科目に関する教材は特に少なく、もはや個人の努力でどうにかなるような話ではないのです。
また、公認会計士の試験には「短答式」と呼ばれるマークシート形式のものと「論文式」と呼ばれる記述形式のものがありますが。
「短答式」は模範解答があれば自力で添削できますが、「論文式」は文章での解答になるので、添削や修正を自力で行うのが難しくなりがちです。
公認会計士試験の特殊性
認会計士試験の受験案内には、合否を左右する合格基準が明記されていますが、実際には合格者数が一定数になるよう調節されており、、事実上の競争試験※としての性格を併せもっています。
その為、公認会計士試験に合格するには自分が受験生の中でどれだけできるのかという情報は重要なことになりますが、独学の場合は自分の立ち位置がわかりにくいのです。
独学での合格者は例外的と考えよう
確かに、独学で公認会計士試験に合格することは全く無理ではなく、独学で合格している人も実際に存在していますが、それは特殊例と考えたほうが良いです。
ほとんどの人の場合は、何らかの形で資格予備校を活用する必要があるのです。
実際、公認会計士試験を独学することは、金銭面からのメリットしかなく、合格する人も稀なことから、よほどの自信がない限り素直に資格予備校などの専門学校を活用するほうが時間と労力の節約になります。
専門学校等のメリット
専門学校等を利用することのメリットは、独学でのデメリットの真逆です。
すなわち、指導することに長けた講師陣がわかりやすく説明してくれるので、初学者の人でもあやふやなところを解消できる点があります。
また、試験に対する情報を共有でき、合格へのノウハウが蓄積されている点もあります。
更には、法改正などが行われた場合も要点を提供してくれるので、効率よく学習することができます。
それ以外にも、多くの受験生がいるので答練等により自分の立ち位置も把握でき、自分にとって何が足りないかもわかります。
そして、教科書も最近の傾向を踏まえて作られているので、基本的に与えられたものをやりこなせば合格することができます。
無論、過度の過信は禁物ですが、素直に専門学校などを利用するほうが、d苦学よりも合格の可能性が高くなるのです。